2025年6月5日にストリートファイター6の大型アップデート「Year3」が配信開始されました。
本記事では、システム周りの大きな変更点を動画とキャプチャを交えて解説します。これを読めば、モダン操作環境でも使える技の拡張から、ジャストパリィ（以下ジャスパ）・グラップ・足払い（大足）の調整点がひと目でわかります。
公式の調整リストはこちらからどうぞ。
モダンタイプで使えるジャンプ攻撃が全解放
モダンタイプに調整が入りジャンプ攻撃が全て使用可能になりました。
調整前：今までのモダンタイプはジャンプ攻撃が３種類しか出せず
例えばリュウだと「ジャンプ弱K」「ジャンプ中K」「ジャンプ強P」の3種類のみ使用可能でした。
ジャンプ中にアシストボタンを押しながら弱中強のいずれかでこれらのジャンプ攻撃が出ます。
調整後: アシストボタンを押しながらのジャンプ攻撃入力で、モダンタイプでも全ジャンプ攻撃が使用可能になりました。
例えばリュウなら「ジャンプ弱P」「ジャンプ中P」「ジャンプ強K」が使えるようになり、
特にジャンプ中Pは空対空をした時のリターンが広がります。
ジャンプ中にアシストボタンを押さずに弱中強のいずれかでこれらのジャンプ攻撃が出ます。
- キャラ別の恩恵例
- モダン春麗：ジャンプ中Pやジャンプ強Pが使えるようになった事でクラシックしかできなかったSA2『鳳翼扇』のコンボが出来るようになりました。
- モダンルーク：ジャンプ中Pが使えるようになった事で画面端での実用的なコンボが増えました。
ジャストパリィ（ジャスパ）の暗転の仕様変更
調整内容：相手の攻撃によって立ちガードのパリィとしゃがみガードのパリィを使い分けないと暗転ジャスパにならなくなりました。
- 立ちジャスパ: 上段判定技、中段判定技、ジャンプ攻撃（例：リュウの立ち強P、中段攻撃、ジャンプ攻撃など）を狙う際、立ちガード入力のままパリィしないと暗転が発生しない。
- しゃがみジャスパ: 下段判定技（例：中足など）を狙う際、しゃがみガード入力のままパリィしないと暗転が発生しない。
例えばリュウの立ち強Pは上段判定ですが暗転ジャスパを狙う場合は立ちガードを入れながらパリィをしないとジャスパが暗転しなくなりました。
しゃがみガードを入れた場合のジャスパは専用の演出になりますがフレーム状況はガードやパリィで受けた時と同じです。
仕様変更の意図としては、ジャストパリィを成立された側の納得性を高めることを重視しているそうです。
打撃判定の技に対するジャスパは仕様変更されましたが、弾（波動拳など）は従来どおりどちらのガード入力でもジャスパ可能です。
ジャスパキャンセルジャンプ（通称ジャスパジャンプ）のテクニックも今まで通り使えます。
グラップ（投げ）成功時のゲージ回復追加
調整内容: グラップ(投げ抜け)を決めた側にDゲージ1本分、SAゲージ少量が付与されるようになりました。
今までは密着時に防御側が取る選択肢はグラップを選ぶよりもバックジャンプやバックステップを選んだ方がリターンが高かったため、わざわざ投げを選ぶ理由が少なかったです。
今回はそんな防御としての投げの価値を引き上げる調整となりました。
動画内でも解説していますが中足ラッシュガード後にあえて投げを遅らせることでゲージ回復を狙ったり、受け側がそれを見越してシミーを狙うといった新戦略が期待できます。
足払い攻撃（大足）の受け身可・不可設定
大足払い(大足)に調整が入りました。
調整前：大足はノーマルヒットで受け身不可、カウンターでも同様に受け身不可でした。
調整後：ノーマルヒット、カウンターヒットでは受け身可能、パニッシュカウンターでのみ受け身不可になりました。
- 大足（ノーマルヒット、カウンターヒット）: 受け身可能に。端の入れ替えコンボが難化するように。
- 大足（パニッシュカウンター）: 受け身不可のまま。
- 例外キャラ：ダルシム、DJ、エレナのスライディング系はノーマルヒットで受け身不可。
この調整の意図としては画面端での入れ替えをしづらくしたようです。
その代わり大足払いは相手の置き技に勝ちやすくなるように調整しているそうです。
Year3で柔道はどうなった？
Year3の調整でも柔道(画面端での投げループは健在です。バランス調整の土台として意図的に残されているようです。
まとめと今後の展望
Year3アップデートは、モダン環境でも多彩なジャンプ攻撃が使えるようになったほか、ジャスパ・投げ・大足といった基本システムに大規模な調整が入りました。
防御・中間距離・画面端といった各局面で新たな択やリターンが生まれ、環境が再び一新されるでしょう。
